尿路結石症(背中が痛い、腹痛、血尿など)|東京都港区の泌尿器科 佐々木クリニック泌尿器科 芝大門 浜松町 銀座 品川

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よくある質問

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尿路結石症(背中が痛い、腹痛、血尿など)

尿管結石症

1. 尿管結石、なぜ痛いの?痛いときにも水をたくさん取ったほうがいいの?

尿管結石の患者さんは、突然の激しい側腹部痛などで救急受診されることが多いです。

では、結石の発作はなぜ痛いのでしょうか?

答えは、結石が動いて痛いのではなく、結石がはまり込んで(嵌頓(かんとん)して)尿路の内圧が上昇すると、腎周囲の被膜が進展して発作が起こります。

腎被膜に神経があるためです。

よって、痛いときに水分をより取ってしまうと、尿路(腎盂や尿管)の拡張が悪化し、痛みが増悪することがあります。

急性期数日間は、大量の飲水などは注意が必要です!!

ただし、急性期を過ぎた後、は痛みも落ち着くことが多いです。

安定したら、排石していない場合、飲水していただき動いていただくことも排石に重要です。

繰り返しますが、くれぐれも痛みが強い時に水分を取りすぎないように!!

痛み止めを使用して経過を見てください。

ただし、熱が38度などあり寒気がする場合は、結石性腎盂腎炎の可能性があります。

この場合は、緊急で受診が必要な場合がありますのでご注意ください。

2. 結石の診断は?

結石の診断のためいくつかの検査が必要です。

尿検査(尿定性・尿沈渣検査)

結石があると尿に血液が混ざることが多いです。

また、感染結石では、尿中に白血球を認める場合もあります。尿検査でまず、確認します。

エコー検査

前述したように、結石発作の原因は、結石が腎盂・尿管に嵌頓(かんとん)して起こります。

尿路が拡張している所見が重要です。これを水腎症といいます。

水腎症の有無は、エコー検査で簡単に確認できます。

エコーは、被爆もなく、侵襲の低い検査ですのでまず、行うことをお勧めします。

レントゲン検査・CT検査

結石の部位を確認するために、レントゲン検査やCT検査を行う場合があります。

すべての尿管結石はレントゲンに写る?

答えは×で、すべての尿路結石がレントゲンに写るわけではありません。

結石の最も多い成分は、シュウ酸カルシウムといいます。

カルシウムは骨の成分と同じですのでレントゲンを撮ると白く映ります。

よってカルシウムを含む多くの尿路結石はレントゲンで確認できます。

採血検査

結石発作に発熱を伴う場合は、結石性腎盂腎炎の可能性があります。

結石がつまって腎盂・尿管内に感染尿がたまっていることがあります。

この場合、場合によって尿管ステントや腎ろうという体外から腎臓に管を挿入する必要性があります。

炎症状態を確認するために採血検査を行う場合があります。白血球やCRPといった炎症のマーカーを確認します。

その他

適宜必要な検査を追加施行します。

3. 尿管結石の治療は?

尿管結石は時期や結石サイズによって治療方針が異なります。

急性期、まず痛いとき

結石の発作で、救急受診することが多いと思います。

  • まず、痛みを取ります。痛み止めを使用します。腎機能が問題なければ非ステロイド系の坐剤の効果が高いです。
  • 急性期は、特に発作から数日間は水分の取りすぎに注意しましょう。痛いときに水分を余分に摂取すると、さらに痛みが悪化することがありますのでご注意ください。
  • 感染症状、高熱や寒気などがある場合は、結石性腎盂腎炎の可能性がありますので必ず救急受診する必要性があります。(遅れると場合によって生命に影響することがあります。)
数日から1週間程度を過ぎた後・・

尿管結石のサイズ、部位によって方針が変わってきます。

7mmぐらいまで

一般的に尿管結石は、7mmぐらいまでですと自然に排石することが多いとされています。

よってレントゲン・CT検査などでサイズを確認し、小さい場合は、痛み止めや尿管の鎮痙剤などを処方して、自然排石を期待して経過を見ることが多いです。

それ以上の大きさの場合

結石が大きい場合、痛みなどが断続的に長く継続する場合は、感染症状がなければ、手術で結石を破砕することがあります。

破砕術は、麻酔下で経尿道的に尿管鏡といった細いカメラを挿入してレーザー等で破砕する手術を行う場合が多いです。(経尿道的尿管結石破砕術(TUL)といいます)

また、体外からの衝撃波で破砕するESWLといった治療法もあります。

それぞれ適応は、各施設でご確認、ご相談ください。

腎結石

1.腎結石も痛いの?

腎結石とは、腎臓内の腎盂(尿路の通り道)に結石があることを指します。

腎結石で強い痛みが起こるでしょうか?

答えは×です。

大半は鈍痛程度で強い痛みがあることは少ないです。

前述しているように結石の痛みは、尿路の急性の拡張がメインです。

よって腎臓に結石があるだけでは、ほとんどが無症状か鈍痛程度で激しい痛みを伴うことはごく稀です。

診断は、レントゲン・エコー・CT検査などで診断されます。

また、他疾患の検査で偶然見つかることも多いです。

腎結石がある患者さんは、エコーやレントゲンで定期的にフォローしましょう。

適宜、ご相談ください。

2.腎結石の治療は?

腎結石の治療も、結石サイズによって異なります。

小さい結石は飲水などにより自然排石を期待します。

排石しないもの、大きい結石は破砕治療を行う場合があります。

膀胱結石

1.膀胱結石の原因は?

膀胱結石の原因は何か?

基本的に結石が腎・尿管から降りてきて膀胱内に留まることによりサイズが増大していきます。

①排尿障害

前立腺肥大症や神経因性膀胱では、膀胱内に尿が残ることがあります。

尿が出きらないことにより結石の結晶化が進み膀胱結石が大きくなります。

②尿路感染
 

排尿障害に加え、尿路感染があると結石ができやすくなります。

③尿道カテーテル留置

尿道カテーテルを留置している患者さんでは、異物としてのカテーテルに結晶が付き結石ができることがあります。

④脱水

脱水になると、尿が濃くなります。

濃くなることで結晶化しやすくなります。

この中で、残尿が多いことは特に注意が必要です。

残尿量は、残尿測定検査でわかります。

残尿感はあまりあてにならないことが多いため、検査で確認することをお勧めします。

2. 膀胱結石の治療は?

膀胱結石は、自然に排石できないことが多いため、多くは破砕術が必要となります。

小さい結石は外来で特殊な器具を使用して破砕することがありますが、多くは、腰椎麻酔などを施行後、手術室で破砕術を行うことが多いです。

そもそも、前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害が原因となることが多いため、原疾患の治療が必要となることも多いです。

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