前立腺がん全摘後・放射線治療後の不安
① 根治治療後の不安
手術や放射線治療などの根治治療を行うと、病気が治って元気になると思われます。
多くの早期がんは、根治することも多いですし、少なくても5年の生存率も非常に高いためすぐ、生命に影響するといった可能性は前立腺がんでは低いです。
しかし、案外、治療後も元気がなく、不安を持っている患者さんは多いのです。
不安の原因
- 根治治療をしてもPSAがまた、上昇するんじゃないか?
- 転移、進行するのではないか?
- 術後の合併症によるストレス(尿もれや勃起不全(ED)など)
- がんを罹患したことの不安
様々な不安があります。
多くの患者さんは、外来に受診してドクターやナースなどと話すことで安心することが多いと思います。
下記のような不安は注意が必要です!
- ① 眠れない
- ② 元気がない 会話がない
- ③ 食欲がない
- ④ 家族・友人からみていつもと違う
担癌患者さんは、うつ病などのリスクもあります。
これは、進行がん・転移があるがんに限るものではなく、限局がんで治療後の患者さんでもみられます。
ご自身だけでなく、ご家族、周りの方は、こうした変化があるときは早めに専門のドクター(心療内科や精神科)または主治医にご相談ください。
周りの方も、患者さんご本人は、根治治療をしても不安がある場合があることをご理解していただけると幸いです。
いろいろ小さい不安でも、お気軽に当院にご相談ください!
② 根治治療後のメンタルケアやマネージメントは?
根治治療後の不安、活力の低下には様々な原因があります。
多くは、治療を受けたことで本当に根治するのかどうかといった不安だと思います。
ここは、よくドクター、ナースなどに不安を打ち明け、話すことが第一です!
遠慮せず、お話ください。
男性のうつ症状には、更年期障害、LOH症候群があります。
生活習慣も重要です!
健康に関しては、運動、食事など様々な生活習慣も重要です。
特にメタボは注意です。
メタボは男性更年期の原因にもなります。
食事のコントロールができない患者さんは、栄養士による栄養相談を受ける方法があります。
抗加齢、健康維持として、点滴やサプリメントもあります。
ただし、これだけに頼るのはよくありません。
生活習慣を改善しつつ、こうした点滴やサプリメントを併用していくことで健康を維持することが出来ます。
上手にこうした補助療法を使用しましょう。
当院でもこうしたがん患者さんの健康維持に、力を入れていきます。
お気軽にご相談ください。